太陽光発電設備を数多く導入
文部科学省は、2015年12月3日に、公立学校施設における再生可能エネルギー設備等の設置数に関する2015年度の調査結果を発表した。
調査を実施した、全国の小・中学校、高等学校、幼稚園、特別支援学校では、再生可能エネルギーのうち、太陽光発電設備を導入している学校が8,617校と最も多く、ついで、風力発電設備の711校、太陽熱利用設備の230校、バイオマス熱利用設備の167校、地中熱利用設備の77校、の順となっており、その他、燃料電池が20校、雪氷熱が10校となっている。
最も導入数が多い太陽光発電設備は、小・中学校での設置率が、2013年度の17.8%から、2015年4月1日現在で24.6%に増加しており、約4分の1の学校が導入していることが分かった。
非常時の電力源として地域の災害対策への貢献も
小・中学校の再生可能エネルギー設備の導入推移表を見てみると、2009年度には、設備を導入している学校は1804校で、全体の学校数の5.6%であったが、2015年度では、全体の学校数は減っているにもかかわらず、導入学校数は8339校と全体の27.8%にのぼっている。
また、停電時でも使用可能な再生可能エネルギー設備を持つ小・中学校は、2013年度の31.6%から、2015年度では44.5%にまで増加しており、災害等の非常時における電力源として、再生可能エネルギーを活用するというシステムを導入する動きが活発化している結果となった。
(画像はプレスリリースより)

文部科学省 報道発表
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