北海道電力と共同で、初の九州外での開発
九州電力株式会社は北海道電力株式会社と協力し、札幌市の南西に位置する北海道壮瞥(そうべつ)町にて、地熱発電所の建設を検討中であることが判明。実現したとなれば、同社として他の電力管内で初の地熱電源開発となる。
北海道の豊富な熱源と九州電力の豊富なノウハウ
洞爺湖の東に位置する壮瞥町は、活火山として有名な有珠山や昭和新山が有り、豊富な熱源を有する。また、壮瞥町蟠渓地域では、2014年9月より石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)からの助成金により、地熱資源開発に向けた熱源調査による掘削事業を行なっている。
九州電力と北海道電力ではこの調査を元に、豊富な熱源を活用した発電所の建設を検討。その調査結果を元に、事業性の有無を判断する。
九州電力では、日本最大の地熱発電所となる八丁原・大岳発電所をはじめとした、6基合計約21万kW規模の地熱発電所を建設しており、それにより多くの地熱発電に関するノウハウを持つ。
また、2016年4月からの電力小売り全面自由化などを見据えた事業展開を行っており、今回北海道に進出となれば、本格的に九州外へと進出すると見られる。
(画像は九州電力より)

九州電力株式会社
http://www.kyuden.co.jp/