同社が所有する152箇所目の水力発電所
関西エリアで電気などのエネルギー事業を展開する関西電力株式会社は、富山県黒部市宇奈月町に所有する出し平(だしだいら)ダムにおいて、152箇所目の水力発電所として2015年11月30日に営業運転を開始したと発表した。
維持流量活用で、最大出力520kWを発電
同発電所は、ダム下流河川の正常な機能を維持するための維持流量として、従来は発電に用いずにそのまま放流していたものを有効利用する発電所となる。
維持流量を活用した発電所として、2014年5月に着工し2015年11月30日に稼働を開始することとなった同発電所は、2011年6月に営業運転を開始した大桑野尻発電所に続いて、同社としては2箇所目の発電所となった。
最大出力は520kW、年間の総発電電力量は約171万kWhを見込んでおり、これは一般家庭の480世帯に相当する。それによりCO2排出量は年間約900tを削減することとなる。
同社では今後も引き続き、維持流量の有効利用や都市部の用水路を用いた小規模水力発電などを開発し、純国産エネルギーである水力の最大限の活用と、再生可能エネルギーの普及拡大に尽力していくとした。
(画像はプレスリリースより)

関西電力株式会社 ニュースリリース
http://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2015/1130_1j.html関西電力株式会社
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