洪水対策の治水緑地に発電施設
これまで度々発生する洪水の対策として治水緑地となっていた、東大阪市の恩智川治水緑地に、このほど新しい太陽光発電施設が完成し、発電が開始された。
これは、大阪府がエネルギーの地産地消を目指して具体的な目標を掲げた「おおさかエネルギー地産地消推進プラン」のプロジェクトとして、太陽光発電事業者を公募したのに対し、選定された株式会社洸陽電機が発電施設を建設したもの。
発電能力は約1998kWで、年間の発電量は329万kWh(キロワット時)を見込んでいる。一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算して910世帯分に相当する。
防災対策上の重要拠点に
この発電施設内には、大規模停電時などの非常時に太陽光による電力を大阪府および大阪府民が無償で使用できる、自立運転機能を備えた防災コンセント(15アンペア、100ボルト)が6個設置されており、また容量2.5kWhの移動式蓄電池3台も用意されている。
恩智川治水緑地は、地域防災計画においても広域避難地に指定されており、洪水対策の次は停電対策とばかりに、防災対策上重要な施設における使用を前提とした非常用電源を確保することで、危機管理対策にも資する発電施設となっている。
(画像はプレスリリースより)

大阪府 報道発表資料
http://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=20673