初期システムの導入コストを削減
NECは、中小規模の需要家数を見込んでいる電力小売業者向けに、顧客情報管理や電気料金計算などの機能を提供する「需要家情報管理クラウド」、電力の需給管理機能を提供する「電力需給管理システム」というクラウドサービスを発売することを発表した。
電力小売事業を開始するにあたっては、根幹となる顧客情報の管理や、電力の需給管理のシステムを整備する必要があるが、中小規模の需要家数を見込んでいる事業者にとっては、初期のシステム導入に掛かる投資コストが財政に重くのしかかってくることが考えられる。
そこで、この新サービスにより、電力小売事業を始める際に必要な機能をクラウドサービスとして提供することで、初期投資となるシステムの導入コストを削減し、迅速な事業の開始とコスト最適化を支援するものである。
事業者にも需要家にも便利な機能を提供
「需要家情報管理クラウド」では、電力小売事業者に必要な顧客情報管理や、電気料金計算を含む請求・入金の管理、需要家がサービスの確認や変更を行えるページなどの機能を提供。
販売価格は月額30万円からで、2016年4月からサービス提供が開始される。
また「電力需給管理システム」では、電力の需給予定と実績を迅速に把握する需給バランス監視機能や、需要予測支援機能、さらには、日本卸電力取引所におけるスポット市場や1時間前市場での入札を可能とする機能などを提供。
こちらの価格は個別見積もりとなっているが、同じく2016年4月から提供が開始される。
(画像はNEC 電力サプライヤーソリューションページより)

NEC プレスリリース
http://jpn.nec.com/NEC 電力サプライヤーソリューション
http://jpn.nec.com/energy/pps/index.html