高効率で大面積の「超薄膜光吸収メタマテリアル」
東京工業大学と芝浦工業大学の研究グループは11日、共同でハスの葉のナノ構造を鋳型に使い、高効率で大面積の「超薄膜光吸収
メタマテリアル」の作製に成功したと発表した。
メタマテリアル :
人工的なナノ構造を使った特異な光学的性質示す物質。負の屈折や物質の不可視化(クローキング)、高効率光吸収構造などに利用できる可能性がある。(プレスリリースより)
光メタマテリアルの多くは、これまで微細加工技術を使って作製されてきたため、低コストで大面積の光メタマテリアルを作製することは難しかったもの。
極薄金属膜で光吸収、太陽電池の効率向上などに期待
研究グループは、走査電顕での観察にてハスの葉の表面に直径100nm程度の多数のマカロニ状ナノ構造があることを発見し、その上に金を膜厚10~30nm被覆することで、照射光を吸収する大面積光メタマテリアル構造を作製、すべての可視光域で反射率が1%以下と良好な
光吸収構造にできたという。
光吸収構造 :
光を効率よく吸収する物質。太陽電池や光検出器、光熱変換素子などに利用できるほか、高効率に光を輻射するため特に赤外領域の発光素子として利用できる。(プレスリリースより)
このことから、極めて薄い金属膜で光吸収構造が作れるため、太陽電池の効率向上や高効率の光熱変換材料として期待できるほか、自然界のナノ構造を使った様々な大面積光メタマテリアルの実現も見込めるとしている。
英科学誌「Scientific Reports」に掲載
さらにこの成果は、生体が持つナノ構造を鋳型に使えば、様々な機能を持つ大面積のメタマテリアル(バイオ・メタマテリアル)を低コストで作製できるようになるという。
なおこの研究成果は、英科学誌ネイチャーグループのオンラインジャーナル「Scientific Reports(11月4日付け)」に掲載されている。
(画像はプレスリリースより)

東工大ニュース プレスリリース
http://www.titech.ac.jp/news/2015/032669.html