2017年度末に運転開始予定
姫路市水道局は、兵庫県、兵庫県企業庁、朝来市と共同で、朝来市生野町にある生野ダムにおいて小水力発電事業に着手することを発表した。
生野ダムは総貯水容量が1800万立方メートルの重力式コンクリートダム。ここに、最大使用水量毎秒1.6立方メートルで有効落差約38メートルの水力発電所を建設、発電開始は2017年度末を予定している。
発電出力は約500キロワット、年間発電量は、一般家庭約700世帯相当分である約2400メガワットアワーの見込みだ。
既存ダムの放流水を有効利用
姫路市水道事業では、2011年に策定した2018年度までの「姫路市水道事業会計経営計画書」に基づき経営健全化を進めていたが、人口減少や節水機器の普及など水需要の減少に伴う収入減の傾向などをふまえ、さらに、「すべての市民に安全で良質な水道水を安定して供給する水道」の実現を目的として、中長期的な経営の基本計画である「経営戦略」の策定に向けた素案を作成した。
この中でも掲げられている通り、経営基盤の強化を目的とした資産の有効活用の一環として、既存の生野ダムにおいて、放流水を有効利用した小水力発電事業を実施することとしたものだ。
発電した電力は、ダム管理に使用し、余剰電力は再生エネルギー固定買取制度を活用して電力会社に売電、施設建設費や維持管理費に充当する予定。また環境負荷の低減にも貢献していく意向だ。
(画像はプレスリリースより)

姫路市
http://www.city.himeji.lg.jp「ひめじの水道」
http://www.city.himeji.lg.jp/s90/suidou/_9811/_35111.html