単年度事業で予算規模は1500万円
一般社団法人新エネルギー導入促進協議会(NEPC)は、10月15日より公募を実施していた、平成27年度小水力発電導入促進に係る調査業務について、委託事業者を決定したことを発表した。
今回採択されたのは、共同申請となる、株式会社三菱総合研究所・株式会社新日本コンサルタント。
事業実施期間は、今後契約を締結した日から平成28年2月29日、予算規模は上限1500万円となる。
増加する小水力発電への取り組み
再生可能エネルギーの導入が推進されている中で、水力発電は安定的な電力供給を長期にわたり行うことが可能な電力源とされており、近年では、大規模な水力発電の開発は少ないものの、小水力発電については、事業採算性の向上や規制緩和等の影響で、新規開発や既存の設備を更新するケースも増えている。
その一方で、水力発電開発の課題となる、環境整備等の阻害要因を除去し、発電の維持・増強に向けて積極的に取り組みが推進されていくことが必要であることから、今回の調査事業を実施することとなったもの。
設備や資金についての調査・検討
調査事業では、まず、小水力発電事業において初期投資に占める割合が大きな設備投資コストの低減のため、水車等設備の汎用製品の活用について調査・検討を行うこと、海外製品の実態について、国内製品との比較調査を行い、その活用法について分析・評価し、取りまとめることが実施される。
また、重要な要件となる事業資金について、小水力発電事業における融資や保険に関する実態を調査し、発電事業者だけでなく金融機関に対しても、利用可能なファイナンス面での融資評価フロー、各種事業リスクに対する保険等の活用法などについて調査し、検討を行い取りまとめる。
さらには、小水力発電の導入促進に関して効果的な方策の検討を行うために、必要な調査や企画があれば、提案していく。

一般社団法人新エネルギー導入促進協議会
http://www.nepc.or.jp/