太陽光発電施設を装備した「万博スマートコミュニティ」
三井不動産株式会社は、株式会社ガンバ大阪と関西電力株式会社との共同で、「EXPOCITY(エキスポシティ)」と「市立吹田サッカースタジアム」を含めたエリアを「万博スマートコミュニティ」と称して、エネルギーに関する各種取り組みを行っていくとした。
大規模複合施設EXPOCITYは、大阪府吹田市の万博記念公園で2015年11月19日開業を予定として開発を進めている。また隣接地である2015年9月末に完成した「市立吹田サッカースタジアム」には、株式会社ガンバ大阪が指定管理者となっている。
太陽光発電と蓄電池で、コミュニティ内の電力ピークカット
万博スマートコミュニティでは、「再生可能エネルギーの活用・エネルギー利用の効率化による省エネルギー・省CO2」「エネルギーの観点からの、地域防災力の向上」とした2つをテーマとしている。
「再生可能エネルギーの活用」としては、EXPOCITYに設置する発電量106.08kWの太陽光発電設備と蓄電池の電力を、EXPOCITYとサッカースタジアムで活用。また、太陽光発電により蓄電池に充電された電力は、平常時はコミュニティ内の電力ピークカットに利用する。
防災施設としても有効な電力の面的利用
関西電力から一括受電する「万博スマートコミュニティ」は、受電設備を介して両施設がつながることで、太陽光発電を含めた分散型電源のエネルギーにおいて面的利用を可能としている。
広域災害時の自立電源としては、地震などの広域的な災害で系統電力からの電力供給が遮断された場合、両施設それぞれに設置される非常用発電機が緊急起動し、必要な個所に電力を供給できるシステムを構築している。
また電力供給遮断の長期化により、発電用燃料を使い果たし非常用発電機が使用できなくなった場合は、EXPOCITYの太陽光発電と蓄電池から避難所となるサッカースタジアムに、必要最低限の電力を継続して自立供給する。
同社では、この大規模複合施設とサッカースタジアムという日本初となる組み合わせにより、歴史ある万博記念公園および地域社会と調和した新たな街づくりを目指していくとしている。
(画像はニュースリリースより)

三井不動産株式会社 ニュースリリース
http://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2015/EXPOCITY
http://www.expocity-mf.com/株式会社ガンバ大阪 新スタジアム
http://www2.gamba-osaka.net/stadium/newstadium.html