2015年の世界市場規模は前年比25.4%増の54.5GWと予測
矢野経済研究所は11月4日、太陽電池パネルの世界市場に関する調査結果を発表、2015年の市場規模を前年比25.4%増の54.5GW、金額ベースでは前年比11.2%増の1,199億ドルになると予測した。
この市場規模は、先ず太陽電池パネルの供給量を予測、次いで各年の算出供給価格を乗じて金額規模を予測している。ただし、世界市場は暦年(1‐12月)ベース、日本市場は年度(4‐3月)ベースで、それぞれ算出している。
なお調査は、太陽電池メーカー、太陽光発電システム販売会社、システムインテグレーターなどを対象に、今年6月から9月の間、同社の専門研究員が直接面談や電話などでのヒアリングをしたほか、文献調査も併用したとのこと。
この結果、2015年の太陽電池モジュール世界市場規模は、地球温暖化ガス排出規制等により導入が進み、パネル供給量ベースで前記値に拡大する一方、金額ベースでの伸び率については、パネル自体の供給価格が急落するとの見方から、さほど増えないと予測している。
2025年の太陽電池モジュール世界市場は147.5GWと予測
今後については、中国、米国、東南アジア、インド、アフリカ、オセアニアなどの地域で太陽光発電システムの設置が増加し、太陽電池パネル世界市場(供給量ベース)は、2015年から2025年までの年平均成長率を10.5%とみていて、2025年の同市場の規模は147.5GW へ拡大すると予測する。
一方、市場での太陽電池パネル供給価格は今後も下落し続け、金額ベースでは2015年から2025年までの年平均成長率は-4.2%と低下、2025年の同市場規模は782億ドルに留まると予測している。
(画像は矢野経済研究所ホームページ)

矢野経済研究所プレスリリース
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