2003年度からのプロジェクトが実現へ
三菱マテリアル株式会社は、三菱ガス化学株式会社と共同で岩手県八幡平市安比地域での2018年以降の地熱発電事業化検討と安比地熱株式会社の設立を10月29日付で発表した。
2003年からの長期に渡るプロジェクトが最終段階に来ている。
事業化の可能性を綿密に調査
道のりは長いものだった。2003年、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が地熱開発促進調査を行い、事業化への可能性を確認した上で10年以上にわたる準備を進めてきた。
昨年10月には環境調査に着手、今年2月にNEDOによる環境アセスメント調査早期実施実証事業に参画することができた。
温泉資源や環境規制に配慮
長期に渡る噴気試験、地質モデルを利用した資源量評価を行った結果、出力15MW(メガワット)級の発電規模に相当する地熱資源量の存在を確認。地熱発電で懸念される温泉資源への影響や環境規制などのがリスクが低いことから事業が可能であると判断したとのこと。
再生エネルギーの中でも、火山が多い日本は安定した供給量が見込め適していると注目されている地熱発電。今後の事業展開と他社の追従が大いに期待される。
(画像はプレスリリースより)
三菱マテリアル株式会社プレスリリース
http://www.mmc.co.jp/corporate/ja/01/01/15-1029b.html三菱ガス化学株式会社
http://www.mgc.co.jp/安比地熱株式会社
http://www1a.biglobe.ne.jp/appi-ge/index.html