クルマの知能化で自動運転を目指す
日産自動車株式会社は29日、高速と一般道を含むルートについて、目的地まで自動運転で走行する実験車両の公道テストを開始したと発表した。
同社は企業ビジョンとして、走行中のCO2排出をゼロにする「ゼロ・エミッション」と、交通事故での死傷者数を実質ゼロにする「ゼロ・フェイタリティ」の2つのを掲げ、持続可能なモビリティ社会の実現を目指している。
そして、「ゼロ・フェイタリティ」の実現にはクルマの知能化が必須で、その上で一層の楽しみと安心をもたらす自動運転を具現化するための技術を、段階的に取り込むという。
世界初の高速道自動運転技術「パイロットドライブ1.0」
先ず最初に、混雑した高速道路上での安全な自動運転を可能にする技術「パイロットドライブ1.0」を、来年中に日本市場に導入する予定で、これは世界で初めてとのこと。
さらに、2018年には高速道路での車線変更技術の実用化を、また2020年までには交差点を含む一般道での自動運転技術の導入を計画する。その後は海外での公道テストも予定している。
日産リーフをベースに新開発のレーザースキャナーなど
これに用いる車両は、EV(電気自動車)の「日産リーフ」をベースとし、レーダーやカメラなどなどの複数のデバイスのほか、周囲物体との距離を正確に把握し安全走行を行うための新開発レーザースキャナー(世界最先端で小型・高性能)も取り入れた。
また遠方までの360度視野を持つ8カメラシステムは、交差点やきついカーブ路を走行する際にクルマの進む方向を的確に決めることが可能で、複雑な一般道でも安全で滑らかなクルマの動きを実現するという。
(画像はプレスリリースより)

日産自動車株式会社プレスリリース
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/