安比地域での地熱発電事業
三菱マテリアル株式会社と三菱ガス化学株式会社は、岩手県八幡平市安比地域で地熱発電事業を推進する、「安比地熱株式会社」を共同設立したことを発表した。
安比地熱株式会社は、資本金1億円、出資比率は、三菱マテリアルが60%、三菱ガス化学が40%。
環境に配慮した地熱発電所の建設による、CO2排出量の抑制と電力安定供給を目指して、2018年以降の事業化に向けた環境アセスメント等の検討を行っていく。
15メガワット程度の発電が可能な地熱資源量を確認
2003年度に行われた、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による安比地域の地熱開発促進調査の結果をふまえて、三菱マテリアルと三菱ガス化学は、2004年度以降、地熱発電の事業化を検討してきた。
両社は、長期にわたる噴気試験や、地質モデルを利用した資源量評価を行った結果、15メガワット規模の出力の発電に相当する地熱資源量の存在を確認、また温泉資源などの環境への影響が少ないとの見解を示した。
これにより、安比地域における地熱発電の事業化が可能と判断し、環境アセスメントを実施することとし、これに先だって、両社は、事業化推進体制を整備するため、安比地熱を設立したものである。
環境アセスメントについては、既に審査のための配慮書を提出済み。今後、方法書、準備書、評価書の届け出を順次行っていく予定である。
(画像はプレスリリースより)

三菱マテリアル株式会社 プレスリリース
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