2形式の製品を展開
株式会社日立情報通信エンジニアリングは、日立グループが展開する蓄電池システム「CrystEna」シリーズとして、リチウムイオン蓄電システムの発売を開始したことを発表した。
この商品は、電池パックの並列化技術とリチウムイオン電池を採用したことにより、小型・軽量化とスケーラブルな電池容量を持った蓄電システムである。
今回発表した製品は2種で、「PBU0003-5」と「PBU0003-12」。
「PBU0003-5」は、電池パック5台搭載で、蓄電池容量は3.1キロワットアワー、バックアップ時間は5時間である。一方、「PBU0003-12」は、電池パック12台搭載、蓄電池容量は7.5キロワットアワーで、バックアップ時間は13時間。
様々な課題に対応する性能
昨今、災害時などに必要なエネルギーを確保するため、学校や病院、企業など幅広い施設において、蓄電システムの設置ニーズが高まっているが、導入にあたっては、コスト、電池容量規模の柔軟性、設置方法、保守・メンテナンス方法などが課題となっていた。
今回開発された製品は、こうした課題を解決する特徴を持っている。
コスト面においては、接続機器の必要バックアップ時間に応じて、電池パック数を選択することができるため、導入コストを抑えることが可能。また、電池パックの追加で、必要バックアック時間が延長できるなど、電池容量規模の柔軟性も実現している。
設置場所を問わず災害時にも便利
また、リチウムイオン電池を使用しているため、システム本体が小型・軽量化しており、防水・防塵に優れた性能を持つことから、移動も含めて、様々な場所への設置が可能。
さらに、プラグインタイプの電池パックを採用したことで、接続機器の動作を継続したまま電池パックの交換や追加が可能となったため、保守・メンテナンスが容易となった。
こうした特徴によって、バックアップの時間を問わず、屋内から屋外まで、幅広いニーズに対応できることから、災害時の安定した電力供給装置として、様々な用途での利用が可能となっている。

株式会社 日立情報通信エンジニアリング ニュースリリース
http://www.hitachi-ite.co.jp