自然の力を借りた暮らしを全国へ広めるプロジェクト
原発事故から5年を迎える福島県で今、自然の力を借りた暮らしを全国へ広めるプロジェクトが進められている。
同県三春町で、野菜とパンの直売所「えすぺり」を地域と農家のためのコミュニティショップとして運営する大河原夫婦は、ここに10kWのソーラーパネルを設置して、自然の力を借りた暮らしを福島から全国へ広めたいとのこと。
「えすぺり」は、町を元気にするため、自分たちで安全性をしっかり調べ、おいしい野菜や商品を届ける「場」を作って地域を繋ぎ前に進めたいとの想いから、2011年の原発事故の後にオープンした。「えすぺり」はエスペラント語で希望を意味する。
2040年までに福島を100%自然エネルギーに
一方、原発事故から福島県は2040年までに自然エネルギー100%の県になることを宣言していることから、自分たちのコミュニティショップは規模は小さいが、このような取り組みが広がれば県が自然エネルギー100%になることも夢ではないはずと考えたという。
パネル設置後は、ソーラーを使った野外クッキングなど、子どもも大人も楽しめるイベントやワークショップも実施していく予定だ。
全国からの支援で福島にお日さまのエネルギーを!
ソーラーパネル設置には全部で約350万円が必要で、そのうち120万円を全国からの支援に期待する。この残額は、「えすぺり」と国際環境NGOグリーンピースを通して世界中からの支援を受ける計画。
この出資額は500円からで、11月24日まで受け付ける。なお支援をしてくれた人には、金額にもよるが「えすぺり発電所」の看板への記名(希望による)や、地域で作った野菜や焼き菓子のお礼などが送られるという。
そして、自然の力を借り自然に寄り添って生きる暮らしが福島から日本中に全国に広がっていくよう願うとともに、この想いが多くの方に届き、福島から新しい暮らしを発信する力に加わって欲しいとのこと。
(画像はプロジェクトサイトから)

プロジェクトサイト(MotionGallery)
https://motion-gallery.net/projects/solarise-fukushima