大面積と高効率で発電コスト低減
株式会社カネカは、NEDOプロジェクトの成果をもとに、両面電極型ヘテロ接合結晶シリコン太陽電池として世界最高となる、実用サイズの5インチセルサイズ(152平方センチメートル)におけるセル変換効率25.1%を達成したことを発表した。
この大面積と高効率を両立した開発により、発電コスト低減を実現する高効率結晶シリコン太陽電池の実用化に大きく寄与することが期待されている。
今回の成果は、NEDOの「太陽光発電システム次世代高性能技術の開発」プロジェクトにおける研究開発をもとに得られたものであり、10月28日に開催される「平成27年度新エネルギー成果報告会」において発表される。
さらなる高効率を目指す
カネカは、NEDOプロジェクトの中で、高品質のアモルファスシリコンを用いた結晶シリコン基板の表面欠陥低減技術や銅メッキ法による電極形成技術等を開発、これらを活用したことによって今回の成果を達成した。
また、カネカは、これらの開発成果を一部活用したパイロット生産設備を構築し、今年度中に、銅電極ヘテロ接合結晶シリコン太陽電池を販売することを計画している。
今後は、NEDOが2015年度から開始している「高性能・高信頼性太陽光発電の発電コスト低減技術開発」プロジェクトにおいて、カネカは、さらに、発電コスト目標、2020年までにキロワットアワーあたり14円の達成と、2030年までにキロワットアワーあたり7円の実現を目指し開発を行う予定。
(画像はプレスリリースより)

株式会社カネカ
http://www.kaneka.co.jp/