完成後のメガソーラーを売却するビジネスモデル
ソーラーフロンティア株式会社は、アメリカのカリフォルニア州カーン郡にて開発した太陽光発電所「モレロス・デル・ソル」をSouthern Power社およびTurner Renewable Energy社に売却したことを発表した。
これは、ソーラーフロンティアが建設を行い完成した発電所を投資家に売却するという、BOT (Build, Own, Transfer) というビジネスモデルがアメリカの市場で実現したものであり、売却先のSouthern Power社が展開している、有望な市場で発電所を獲得し、発電電力の卸売り事業を拡大するというビジネス戦略と合致していることから、今回の取り引きとなった。
アメリカでも評価が高いCIS薄膜太陽電池
モレロス・デル・ソルは、今年の春にソーラーフロンティアがGestamp North America社から取得した合計280メガワット規模の太陽光発電開発案件群のうち、最初に着工した15メガワットの案件。
開発を担当したのは、ソーラーフロンティアのアメリカ子会社の一部門、ソーラーフロンティア・アメリカズ・ディベロップメントであり、ソーラーフロンティアのCIS薄膜太陽電池を使用して太陽光発電所の建設を行っている。
CIS薄膜太陽電池は、実際に設置した際の太陽光などの環境条件下においても、従来の結晶シリコン系を上回る実発電量を発揮しており、その高い水準の製品品質は、アメリカの投資家やプロジェクトディベロッパーから着目されている。
モレロス・デル・ソルは、11月後半に商業運転を開始する予定であり、残りの開発案件群についても、同社が順次開発を進めていく計画である。
(画像はプレスリリースより)

ソーラーフロンティア株式会社
http://www.solar-frontier.com