メガソーラーの仕組み
メガソーラーとは大規模な太陽光発電所で、その出力が1MW(メガワット)以上の施設をいいます。この1MWの電力を生み出すには、100m×200mの約2ヘクタールの広さが必要となります。そしてこの電力で約316世帯分の年間使用電力量をまかなうことが出来ます。
世界のメガソーラーランキング
アメリカのカリフォルニア州には世界最大級のメガソーラーが3ヶ所あります。(2015年現在)その中で最も大きなのは2015年6月に完成した「Solar Star」です。この発電所はロザモンドに建設され発電能力は579MWです。
サンルイスオビスポ郡には2014年10月に完成した「Topazソーラーファーム」があります。近くのリバーサイド郡には2015年1月に完成した「Desert Sunlightソーラーファーム」 があり、どちらも発電能力は550MWでそれぞれカリフォルニア州160000世帯の電気をまかなうことが出来ます。
中国には青海省に建設された発電能力200MWpの「Golmudソーラーパーク」があります。この発電所は2009年に建設が開始され2011年に完成しました。また2013年には海南チベット族自治州に同じく200MWpの「Gonghe産業パーク」が完成してます。 このように中国は2010年以降急速にメガソーラーを普及させています。
インドのグジャラート州にはアジア最大級の「Charankaソーラーパーク」があります。2010年から建設が始まったこの発電所は2012年に214MWの運転を開始しました。最終的には500MWの規模まで拡張される計画です。インドはサンベルト帯に位置し、今後いっそうメガソーラーに力を入れていく計画です。
ヨーロッパで太陽光発電が最も普及しているドイツでは100MW級のメガソーラーが数多く設置されています。その中でも2011年に完成した「Senftenbergソーラーパーク」は168MWpでドイツ国内最大です。
日本のメガソーラー
最近、青森県の六ヶ所村で日本最大規模となる115MWのメガソーラー「ユーラス六ヶ所ソーラーパーク」が稼働を開始しました。この発電量は一般家庭約3万8000世帯が消費する電力量に相当します。またCO2削減量は年間約7万tで、杉の木500万本分が吸収する量に相当します。
これまでは2013年3月から稼働していた大分県の「大分ソーラーパワー」が82MWで国内最大でした。今後も大型のプロジェクトが進んでいて、岡山県の瀬戸内市塩田跡地に230MW、長崎県の離島に430MWのメガソーラーを建設する予定もあります。
今後の課題
メガソーラーは再生可能エネルギーの中で中心となる役割を担っています。ところが他の発電と比較してそのエネルギー変換効率は最も悪く10%~20%しかありません。しかし最近30%を超える効率が可能になったとの情報もあります。今後の研究結果を待ちたいところです。