北部配水池を有効活用
福島市は、「福島市再生可能エネルギー導入推進計画」の一環として、水道局が管理する北部配水池において、小水力発電事業を実施する事業者を募集することを発表した。
福島市では、水道施設の位置エネルギーを有効活用した小水力発電事業を官民連携で行うことによって、二酸化炭素の排出を削減し、地球温暖化防止に貢献していく意向だ。
事業者が施設建設・管理運営を担当
本事業が行われる北部配水池の利用可能水量は1日約18,000立方メートル。有効落差は平均水位時で約73.4メートルとなっている。
設置する小水力発電設備の規模は、事業者の提案によるものとし、発電開始時期は2017年度上半期を目安とし、事業期間は20年間とする。ただし、水道局と事業者とで協議のうえ、事業期間を延長することも可能。
本事業では、水道局が事業実施場所の貸し付けおよび管路を流れる水の位置エネルギーの提供を行い、発電事業者が、事業実施のための企画・資金調達・施設設計・建設および管理運営を担当する。
環境保護に配慮した発電事業
水道施設における発電であるため、発電で使用する流量は、流入流量制御に影響を与えないものとすることや、水質に影響を与えない材質と構造を有する機材を使用すること、施設稼働前に水質検査を実施する、などの条件がある。
また、関連産業の育成を図るため、設置する発電設備については、国産製品(国内メーカーが海外で生産したもの含む)の使用に努めること、再生資材・環境負荷の少ない機材の使用、環境負荷の少ない工法の採用に努めること、コンクリート・アスファルト塊、その他廃材等の発生抑制とリサイクルの推進に努めること、といった、再生可能エネルギーの導入推進や環境保護に配慮した、「環境最先端都市 福島」の実現を目指すものとなっている。
(画像はプレスリリースより)

福島市水道局
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