約250世帯の年間使用量分の電力増加
北陸電力は5日、富山県富山市にある奥山水力発電所の出力を300キロワット増加させ、経済産業省へ届け出を行ったことを発表した。
神通川水系にある奥山発電所は、水車型式は立軸単輪四射ペルトン水車で、発電機型式は立軸三相交流同期発電機。昭和37年12月に運転を開始している。
今回、水車羽根車の取り替えによる設備改修を行い、性能確認試験結果によって、発電所の出力を300キロワット増加できることを確認した。
これにより、発電電力量は、一般家庭約250世帯の年間使用電力量に相当する90万キロワットアワーが増加され、年間550トンのCO2排出量削減効果が期待できる。
豊富な水資源を活用
北陸電力は、低炭素社会の実現に向け、再生可能エネルギーの導入を推進しており、北陸地域の豊富な水資源の有効活用を図るため、水力発電所の導入拡大に力を入れている。
そのために、現在発電に使用されていない河川維持放流水の活用を進め、また、既存水力発電所の設備改修による出力増加や新規水力地点の開発にも取り組んでいる状況だ。
これらの取り組をさらに強化し、2020年度までに発電電力量を、2007年度対比で1億キロワットアワー/年拡大することを目標としていく意向である。
(画像はプレスリリースより)

北陸電力 プレスリリース
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