大流量向け水力発電設備
東芝は、グループ会社の東芝水電設備有限公司が、中国の安谷水力発電所向けに水車1台を製造・納入、発電機4台を設計・製造し、全4台の営業運転が開始されたことを発表した。
安谷水力発電所は、中国水電建設集団聖達水電有限公司によって、四川省楽山市に建設された発電所で、総発電容量は77.2メガワット。東芝水電設備は、193.88メガワットの水車と、217.14メガワットの発電機4台を納入した。
この発電所のための製造したカプラン水車は、東芝グループとしては最大の容量。カプラン水車は、水車のミスを受ける部分である水車翼が可動式になっており、流量に応じて翼角度を変化させることにより、効率の良い運転ができることから、低落差・大流量に適した水力発電設備といえる。
カプラン水車は、中国、南米、東南アジアなどでニーズが高まってきているため、東芝グループでは、今回の納入を契機にさらなるビジネスの拡大を目指していく意向だ。
世界に向け再生可能エネルギー向け製品を展開
東芝グループは、1894年に日本最初の事業用水力発電所である京都の蹴上発電所向けに、国産初となる60キロワットの水車発電機を納入して以来、世界各国に2,000台以上の水力発電ユニットの納入実績がある。
今後も、水力発電をはじめとして、地球環境を考えた、地熱発電、風力発電、太陽光発電など多様な再生可能エネルギーの安定供給に向けた取り組みを世界各国で展開していく。
(画像はプレスリリースより)

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