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2025年05月06日(火)
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太陽光パネルが壊れる?壊れる原因と対処方法

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太陽光パネルが壊れる?壊れる原因と対処方法

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再生可能エネルギーの固定価格買取制度が導入されたことにより、太陽光発電は急速に普及してきました。この太陽光発電の装置は可動部分がないため、20年以上メンテナンスの費用が掛からないとメーカーは宣伝しています。

しかし実際には、台風や強風など自然災害による破損や工事担当者などの人為的被害、パネルや機器、配線等経年劣化による故障など、故障発生率は全体の3割を超えるいう調査結果があります。(2010年NPO法人太陽光発電所ネットワーク調査)

太陽光
太陽光発電の装置
太陽光発電の装置は、太陽光を受け電気を発生させる太陽電池パネル、パネルを屋根などに取り付ける架台、電気配線の接続箱、発電した直流から使用可能な交流に変換させるパワーコンディショナー、負荷ごとに回路を分ける配電盤、電力会社の電気系統に送る売電用電力メーターで構成されています。

自然災害
太陽電池パネルは、非常に風を受けやすい構造になっています。日本のメーカーはマニュアル通りの工事を行っていれば風速60mでも大丈夫だと保証してますが、実際には工事担当者の手抜き工事で起こった事故の例も多く報告されています。

パネルを取り付ける架台を設置する際には、屋根に穴を開けます。そして固定金具の周りをコーキングなどで防水処理を施し、水が屋内に入るのを防ぐようにしてます。ところが経年劣化や風による振動などでコーキングが切れ、雨漏れする事例も聞かれます。

機器の故障と原因
最も多い故障はパワーコンディショナーの不良です。このパワーコンディショナーは、インバータと保護回路で構成されています。

一見何も動いていないように見えますが、内部の半導体回路は、電気が直流から交流に変わろうとするため電子が走り回っています。そのため発熱量が多く、また半導体は熱に弱いため換気が悪い条件では、故障が多くなります。

太陽電池パネル本体もかなりの不良が発生しています。その原因は、ホットスポットの発熱によるもの、配線の接続不良やコネクタの差し込み不良等の人為的ミス、ダイオードやハンダ付けが悪い製品の初期不良などです。

ホットスポットとは、パネル表面に鳥のふんや落葉、砂塵などが付着し、その部分が影になって発電不良を起こし、電気の流れが悪くなって発熱する現象です。

トラブルの対処方法
太陽電池パネルは、20年以上の保証があります。しかし設置場所や施工方法によってはこの保証が受けられなくなることがあり、施工業者の選定には注意が必要です。

また最も故障の多いパワーコンディショナーは、周囲の温度や湿度に大きく影響されます。屋内型、屋外型を問わず設置場所には細心の配慮が必要です。

太陽光発電システムの定期点検は、4年に1度販売施工会社が行うようメーカーによって推奨されています。しかし経年劣化による能力低下は、売電の金額にも響くため、放置しておくと大きな損害になります。そのためにも毎年1回は、実際に能力が出ているかどうか点検すべきです。
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