浸水した太陽光発電施設の対処法を発表
一般社団法人太陽光発電協会は9月11日、太陽光発電設備が豪雨による被害を受けた際の対処法を発表した。
水没しやすいエリアには、太陽光発電に適した平坦で見通しが良い場所も多く見受けられる。そのため、近年の異常気象による集中豪雨などで川や池が氾濫し、水没したエリア内に太陽光発電施設がある場合も少なくない。
そこで同協会は、水没している太陽光発電施設を見つけても、近づいたり触れたりしないよう注意を促している。
基本は施工業者や技術者に至急連絡すること
太陽光発電施設が水害に遭った場合、太陽電池パネルや集積箱、あるいはパワコン(パワーコンディショナー)が破損している可能性がある。そのため接続されているケーブルが切断しているなどの場合、水没や浸水時に近づくと感電の恐れがある。
もし被害に遭った場合の対処は、50kW未満の場合販売施工業者に連絡し、50kW以上の場合は選任の電気主任技術者に連絡を取り、各々対処法を検討することを勧めている。
作業者も含め、なにより感電しない準備が大事
豪雨などで被害に遭った太陽光電池パネルは、絶縁できてない可能性があるため、接触の際は感電に注意し対処を施す必要がある。また一般の人は触れないようにすることが大事である。
復旧作業にあたる際は、ゴム手袋やゴム長靴の使用などで感電対策をしっかりおこない、接続ケーブルが断線してない場合は、太陽光パネルが発電をおこなっている可能性もあるため、周辺をロープなどで立ち入り禁止にするなど、対策が必要である。
またパワコンが浸水している場合、太陽電池パネルが稼働していると短絡電流が流れ、ショートや発熱する可能性がある。ショートしている状態を発見したときは、販売施工事業者などに連絡し対応することを必要とする。なお作業の際には、パワコンの遮断器を解列することを推奨している。
(画像はニュースリリースより)

太陽光発電設備が水害によって被害を受けた場合の対処について
http://www.jpea.gr.jp/pdf/t150911.pdf太陽光発電協会
http://www.jpea.gr.jp/