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2025年05月06日(火)
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微生物が注目されている!?微生物が未来のエネルギーになるかもしれない!

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微生物が注目されている!?微生物が未来のエネルギーになるかもしれない!

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今、化石燃料から再生可能なエネルギーへの転換が叫ばれている中で、バイオエネルギーの主役である微生物が、未来の主要なエネルギーの要因になるのではとして注目されています。
バイオマス

微生物の燃料電池
微生物の燃料電池とは、微生物が有機物を分解する際に発生した電気を利用した燃料電池です。この微生物を廃水で利用した場合、分解した結果として「りん」が回収できます。「りん」は三大栄養素の1つであり、肥料として再生できます。

またこの時、微生物は水を浄化するという役割もこなしています。そういう意味ではこの微生物は、同時に3役をこなしてくれたことになります。またこの微生物は、無酸素の状態で有機物を分解するため、現在の廃水処理に必要な酸素の供給という莫大なエネルギーは不要になります。

さらにこの微生物を水田で増殖させれば、電線からの電気の供給は無しで、夜道が明るいという農村が実現します。

土から得られるエネルギーで携帯電話を充電
米ハーバード大学のある研究チームでは、土壌の微生物によって発生した電気を燃料電池に貯め充電させる携帯電話を開発しました。この携帯電話は、電力インフラに乏しい発展途上国での使用が期待されています。

バイオエタノール
エタノール発酵とは、微生物を利用して糖を発酵させ、燃料となるエタノールを生成することです。発酵させる糖には2種類あり、初めから糖が存在するサトウキビやトウモロコシ等と、木材等を加水分解によって得た糖です。これらの糖を微生物によって発酵させエタノールが生成されます。

このバイオエタノールは現在、石油系のガスと合成されガソリンに混合し、車の燃料として世界中で使用されています。

バイオメタン
生ゴミや家畜の糞尿、農業廃棄物等は、微生物により脂肪酸、アルコール、炭酸ガス、水素に分解されます。そしてこれらの分子はメタン生成菌によってメタンが生成されます。この生成したメタンはメタンガス発電の燃料に用いられています。

藻類バイオマスとは
現在研究が進められている微細藻類は、水中に存在する顕微鏡サイズの藻です。その多くは植物と同様に太陽光を利用して、二酸化炭素から炭水化物を合成する光合成を行います。そしてその代謝産物として石油が生まれます。

藻類バイオマスは、植物のバイオ燃料と比較して石油の生産性が高く、耕作地が不要なので食糧との資源競合が少なく、また下水や廃水も利用できるため非常に有益です。そしてこの石油の成分は、現在使用されている石油と良く似ていているということで注目を集めています。

今後の展望
現在、石油はエネルギーとしての資源のみならず化学製品の原料としても使用されています。この石油は数百万年という長い年月をかけて生成されました。ところが近い将来枯渇すると推測されています。

この石油が微細藻類によって生成が可能になったといことは、未来にとって非常に意味のあることであり、そして明るい展望が開けてきたといえます。
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