自然エネルギーニュース・コラム
2025年05月05日(月)
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世界各国の電気料金はいくら?また発電方法は?

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世界各国の電気料金はいくら?また発電方法は?

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今世界は、化石燃料から自然エネルギーへの転換という難題に取り組んでおります。そうした中で、国や地域によりその足並みは千差万別であり、また原子力依存の割合もさまざまです。こういう発電方式の違いが各国の電気料金に、どう反映されているのか興味深いところです。
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電気料金の安い国は
電気料金の安い国は、米国、カナダ、韓国で1kwhあたり約10円です。米国は火力発電の割合が高く、燃料の石油を自国で産出しているのが安い要因です。カナダは発電コストの安い水力発電が主力で、全体の6割近くをまかなっています。これには地理的要因があげられます。

韓国は安い燃料の石炭と原子力が主力ですが、政府の政策として価格を抑えているのも電気料金が安い一因です。

電気料金の高い国は
逆に電気料金の高い国は、デンマーク、ドイツ、スペイン、イタリアの西欧諸国です。これらの国は原子力の割合を低く抑え、火力を発電の中心にまかなっています。ところが化石燃料のほとんどは輸入に頼っており、燃料価格の高騰や為替レートの影響でコスト高になっています。

またこれらの国は、自然エネルギーの普及も盛んで、その電力を政府が高額で買い取っているため、家庭の電気料金は1kwhあたり30円から40円近くなっています。しかし産業用の電気料金については、国際競争力の低下につながるため低く抑えています。

注目の国は
西欧の中でフランスだけは電気料金が1kwhあたり20円と安くなっています。これはフランスが7割以上を原子力発電に頼っているからですが、日本の東日本大震災後それを見直す傾向にあるようです。

中国とインドは人口が非常に多く、エネルギーの消費量も世界のベスト3に入っています。その発電方法は、安価な石炭が約7割を超えているため、温室効果ガスの排出量もベスト3に入っています。

しかし最近の気候変動枠組条約締約国会議に出席した両国首脳からも、再生可能エネルギーへの転換が示されているため今後の動向が注目されます。

日本の電気料金
日本は化石燃料のほとんどを輸入に頼っています。このため1990年代後半まで日本の電気料金は、円高の影響もあり世界一高額でした。ところが2000年代に入り電力の自由化に加え、円安と電力会社の企業努力によって横ばい状態が続いてきました。

しかし東日本大震災の津波による福島第1原発事故を契機に、発電コストが安い原子力離れが進み、また再生可能エネルギーの買い取り費用上乗せもあって徐々に上昇しています。

電気料金の違いは
現在、米国やカナダと西欧各国の電気料金の差は3倍から4倍あります。これは、エネルギー資源が自国でまかなえるかどうかの違いのようです。

今、中国やインドを含め世界中の国が、再生可能エネルギーの研究を行っています。近い将来、その足並みがそろってきたとき、世界中の空が晴れわたっているのではないかと期待します。
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