昨年に続く再公募
神奈川県では、用途の多様化が期待される薄くて軽い薄膜太陽電池の普及拡大を図るため、薄膜太陽電池普及促進事業費補助金が支給される「薄膜太陽電池普及拡大プロジェクト」について、2014年4月の公募に続いての再公募を行い、プロジェクトを選考したことを発表した。
様々な事業者を選択
決定したのは次の6プロジェクト。
1つ目は、兵庫県のエコホールディングス株式会社。工場等の屋根や壁面に、太陽電池モジュールを設置し、1646.14キロワットの発電を計画している。補助金採択額は、3億930万8000円。
2つ目は、川崎市のAGCテクノロジーソリューションズ株式会社。工場等の屋根に太陽電池モジュールを設置し、672.3キロワットの発電を計画。補助金採択額は7143万3000円。
3つ目は、小田原市の株式会社古川で、商業施設の屋根に太陽電池モジュールを設置。49.5キロワットの発電を計画している。補助金採択額は、525万9000円。
4つ目は横須賀市の株式会社小川建築事務所で、体育館等の屋根に太陽電池モジュールを設置。330キロワットの発電を計画しており、補助金採択額は3165万円。
5つ目は、横浜市の株式会社yamaderaで、工場等の屋根に太陽電池モジュールを設置する。713.01キロワットの発電を計画し、補助金採択額は9982万1000円。
6つ目は東京都の大和ハウス工業株式会社で、倉庫の屋根に太陽電池モジュールを設置する。634.5キロワットの発電を計画、補助金採択額は6020万円。
薄くて軽い太陽電池で用途拡大
神奈川県では、「かながわスマートエネルギー計画」が策定され、その取り組みの一環として、太陽光を中心とした再生可能エネルギーの導入を促進している。
その中で、薄くて軽い薄膜太陽電池の開発が進み、建物の屋根以外にも、建物の壁面、道路や鉄道の法面、遮光用のブラインドなど、様々な用途での活用が期待されている状況だ。
そこで、こうした用途の多様化や価格の低下を促進するプロジェクトを実施する事業者に対して支援を行うため、今般の「薄膜太陽電池普及拡大プロジェクト」が実施されている。
(画像は神奈川県「薄膜太陽電池普及拡大事業について」より)

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