メリット
太陽光発電は”エコな発電”として注目されているが、太陽光を使って発電する場合、どんなメリットやデメリットがあるのだろうか。
・エネルギーが無限に存在する太陽光は、風力や水力と同じく再生可能エネルギーである。石油資源の枯渇などが問題視される今、無限のエネルギー源である太陽光は注目を集めている。世界中どこでもこのエネルギーを活用することができるので、太陽光発電の世界規模での採用が期待されている。
また、火力発電などでは海外から「石炭」「石油」「天然ガス」などの化石燃料を輸入する必要があるが、再生可能エネルギーは発電のために資源を購入する必要がなくなるので、海外に依存しなくても済むようになるのだ。
・二酸化炭素排出がない電気を作り出す際に、石油火力発電とは異なり二酸化炭素を排出しない太陽光発電は、環境にやさしいクリーンなエネルギーといえるだろう。
・装置が長寿命太陽電池の耐用年数は約20年と言われて、これは他の発電システムに比べても寿命が長い。さらに家庭用のソーラーパネルは、各社保証内容が充実しているので安心して購入できる。
・人件費がかからない太陽光電池の装置は長寿命なので、基本的にメンテナンスを必要としない。よって、設置しさえすれば簡単に電力供給が可能になるということだ。
・設置場所を選ばないソーラーパネルは現在、さまざまな種類や形状のものが販売されている。個人でソーラーパネルを用いて発電する際には、屋根の上に設置すればよい。この場合、太陽光発電によって得られた電気は家庭で使用することができ、電気料金を大幅に節約することが出来る。
デメリット
ここまで太陽光発電の”光”の部分を見てきたが、実際のところデメリットというのも存在する。これから、その”影”の部分に注目しよう。
・天候に左右されやすい、夜間の発電ができない天候に影響を受けやすい風力や太陽光ならではのデメリットではあるが、そもそも太陽光発電は太陽の光によって発電をしている。よって雨の日や曇りの日、夜間はごくわずかしか発電ができないため、安定したエネルギー源にはなり得ないのだ。また雪がソーラーパネルの上に積もってしまうと、その分太陽光を受ける面積が小さくなってしまうため、発電量が落ちてしまうこともある。
・広大な土地が必要遊休地(誰にも使われないあまった土地)の利活用ととらえることもできる。しかし今後太陽光で日本のエネルギー需要に見合うだけの発電を行っていくとすると、工大な土地に大量のソーラーパネルを敷いて、メガソーラーを建設しなければ必要がある。
メガソーラーのために森林を伐採し土地を確保するとなれば、そもそもクリーンなエネルギーと言うことができるのかさえ、あやしくなってくるのだ。
・効率が悪い太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換する際の効率は高いとはいえない。この点に関しては、技術的な改善が求められるところである。
・設置コストが高いもし家庭で太陽光発電システムを導入しようとした場合、2013年の段階で1kWあたり40万円前後の投資が必要といわれている。例えば4kW発電をしたいと考えたなら、40万円/kW ×
4kWで160万円前後の初期費用が必要になるのだ。
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