地球温暖化とは
地球の大気圏は、酸素や窒素を主として様々なガスが存在しています。その中で微量ではあるが二酸化炭素やメタンガス・代替フロンといったガスは、地表から宇宙へ放射する赤外線を吸収し地表付近の温暖化をもたらしています。
もしこれらの物質がなければ地表付近の平均温度は-10数度になると言われています。このためこれらの物質は温室効果ガスと呼ばれています。
しかしこれらの温室効果ガスが増えすぎると、熱入出の均衡が破れ地表付近の温度が上昇し、地球温暖化の原因となります。
二酸化炭素が原因?
二酸化炭素発生の主たる原因は、石油や石炭などの化石燃料を燃やすことにあります。産業革命以降人間は文明を急速に発展させてきました。物は豊富になりスピードは格段に早くなりました。しかし、それにともなって石油や石炭の消費はどんどん拡大してきました。
オゾン層の破壊
近年大気圏上空の成層圏にあるオゾン層の破壊が進んでいます。この破壊原因となるのはフロンと呼ばれる塩素やフッ素などのハロゲン化合物です。
フロンは冷凍冷蔵設備の冷媒やスプレー缶・洗剤などに使用されてきました。これらの化合物が大気に放出され、上空に達すると紫外線により分解されハロゲン物質は、オゾンと結びつきます。そして紫外線による分解結合を繰り返してオゾン層を破壊しています。
オゾン層の破壊により太陽光線の熱エネルギーは微量ながら増加しますが、問題となるのはそれにとって代わって出てきた代替フロンです。この物質は二酸化炭素の数千倍の温室効果があります。
地球温暖化の影響
まず考えられるのが平均気温の上昇によって、北極の氷や永久凍土が解けることによる海水面の上昇です。赤道付近の島は標高が低いところが多く、水没の危険性があります。またイタリアのベネチアのように水面ギリギリにつくられた都市もあり、大切な文化遺産の消失という危険性もあります。
次に気象への影響があります。海水温が上昇し大気の水蒸気が増えることにより、地球全体の気圧配置が変化し異常な雨や干ばつを引き起こすことが考えられます。そしてこれは穀物や野菜の不作、森林の破壊に影響していきます。
また温帯地域の気温が上昇すると、熱帯でしか発症しなかったマラリアやデング熱の病気が拡大していく危険性があります。ここ温帯地域の人口は多いため深刻な事態になります。
これからの対策
温室効果ガスのうち一番大量に存在するのが二酸化炭素です。したがってこの二酸化炭素を削減していくことが一番の課題です。
具体的な方法は、まず無駄な電気を使わないなどの省エネルギーを推し進めることです。そして化石燃料を消費する発電を自然エネルギーに転換していくこと。出来るだけリサイクルを心がけ生産エネルギーを少なくしていくことが重要です。