自然エネルギーニュース・コラム
2025年05月06日(火)
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世界各国の自然エネルギーの利用割合はどのくらい?

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世界各国の自然エネルギーの利用割合はどのくらい?

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自然エネルギーとは?
自然エネルギーとは、太陽の光や風、水などの自然の力から作り出すエネルギーのことです。石炭のように資源が有限ではなく、原子力のように危険なものでもない環境に優しいエネルギーなことから、再生可能エネルギーと呼ばれることもあります。

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世界ではどれくらい利用されているのか
そんな地球環境に優しい安全な自然エネルギーの、世界での利用割合はどのくらいなのでしょうか?日本でも、風力発電やバイオマス発電といった自然の力を利用する方法はよく耳にしますが、実際にはグラフ全体の5.1パーセントしか自然エネルギーを利用できていません。他にもアメリカでは5.8パーセント、イギリスでは10.4パーセントと、日本より高い割合ではありますが、全体として見た時に自然エネルギーの利用率は決して高いとは言えません。

日本では火力発電のために輸入された石炭や石油、天然ガスなどのエネルギーが、全体の大半を占めています。先ほども述べたように、自然エネルギーの割合はまったく無いことはありませんが、この状態から自然エネルギーの利用率を上げようと思うと、そこには新たな課題が出てくるのです。

しかし、世界には自然エネルギーの利用割合が比較的高い国も存在しています。まずは、環境先進国のドイツです。ドイツの自然エネルギーは全体の20.7パーセントと、日本の約4倍です。原子力発電所を徐々に停止させ、その代わりとして太陽光、バイオマス、風力などでのエネルギー確保に力を入れています。

次に、デンマークです。驚くべきことに、デンマークはエネルギーの約半分を自然エネルギーで賄っているのです。風力発電やバイオマス発電はもちろんのこと、冷水や温水を一箇所で製造・供給することで省エネにもなる地域熱供給の取り組みにも力が入れられています。

このように、日本やアメリカなど、自然エネルギーの対応としてはまだまだ努力が必要な国もあれば、ドイツやデンマークのように自然エネルギーを利用する際のお手本となる国もあるのです。これから全世界で一丸となってエネルギーの使い方について考えて行けば、地球環境に優しいエネルギーの利用も夢ではありません。

日本は自然エネルギー大国になれるか
では、日本の抱える課題とは一体どんなことなのでしょう?

まずは太陽光発電についてです。太陽光発電は、日が照っている時間しか発電できないこと、たくさん発電するためには広大な土地が必要なことから、利用割合は伸びてはいるものの爆発的な普及は難しいようです。

次に風力発電。こちらは、風車を建てるのに適した土地があるものの、希少な鳥類が飛び交うことから、風車の設置は場所を考慮しなければならず、また、風車を建てる際の費用や、風車の寿命も約20年と、費用の掛かる割にはあまり長持ちしないことが課題になっています。

他にも様々な自然エネルギーの発電方法がありますが、総じて考えてみると、自然からエネルギーを作り出そうとすると、とてもコストが掛かる、ということが一番の課題なのではないでしょうか?そもそも、風力発電の仕組みやバイオマスの言葉の意味なんて、調べて見なければ分からないほどに私たちには馴染んでいません。

日本が自然エネルギー大国になるためには、私たちがそのような取り組みがあることを知り、協力できる体制を作ることが重要なのではないかと考えます。
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