バイオマス発電ってそもそも何だろう
現在注目されるエネルギー源のひとつ、『バイオマス』。生態学上、ある空間に特定の時点において存在するバイオ(bio-)を数値化し、物質の量としてマス(mass)を使用し表現しているものだ。
主に植物が生存するための活動から生み出されるエネルギーで、それを再生し発電するという仕組みがバイオマス発電である。
バイオ燃料の種類としては、バイオエタノールとバイオディーゼルの2つに大きく分類され、植物を原料として製造されている。
世界各国はもちろん、日本でもバイオ燃料での研究や発電は進んでいる。具体的に身近な例としては、育てている家畜の糞を集めて乾燥させ、それを燃料にするということなどが挙げられるだろう。
では、大きな注目を集めているバイオマス発電、メリットとデメリットはどういったことだろうか。
今後のエネルギーを活用するメリットとデメリット
最大のメリットとして考えられることは、資源を有効活用させられるということ。先述の家畜の糞をはじめ、家庭ごみや食品加工から出る廃棄物、また木材の廃材など、通常であれば廃棄してしまうものをエネルギーとして使用できる。
また次点のメリットとしては、バイオマスエネルギーが環境にやさしいものであるということ。バイオマスを使用したエネルギーは、実際使用されれば二酸化炭素を排出する。しかし、排出する分量はもともとの原料である植物が光合成をした際に取り込んだ二酸化炭素の量だけである。
ではデメリットについてはどうだろう。日本としてはまず、資源を確保する面積がまず課題となる。そのため輸入に頼らざるを得なくなるとしよう。バイオエタノールを輸入すれば1リットル約70円から80円、ガソリンの輸入には1リットル50円程度しかかからないことから、コストが大きく変わってくることは一目瞭然だ。
また他のデメリットとしては、そんな資源確保に熱中しすぎた先の森林伐採や、これまで美味しい野菜を作ってきた農家が営利目的を変更することによって発生する、素晴らしい農作物の減少なども考えられる。
年々、環境にやさしい『エコ』に注目が集まる中、更なるバイオ発電の躍進が注目されている。