太陽光独立電源パッケージをインドネシアの小学校に設置、教育環境の改善に貢献
パナソニック株式会社は、8月6日、32年間無電化状態が続いていた、インドネシア共和国西部ジャワ州バンドン県バンジャルサリ村のマラバル公立第4小学校に、太陽光独立電源パッケージ「パワーサプライコンテナ」を設置した、と発表した。
7月30日には、バンドゥン県関係者、在インドネシア日本国大使館の田子内参事官ほか、学校関係者など、約350名の出席の下、プロジェクトパートナーの現地NGO団体FEDUs(フェデゥス)と共同で引き渡し式を開催した。
同事業は、日本貿易振興機構(ジェトロ)BOP班の協力の下、在インドネシア日本国大使館の官民連携プロジェクト「草の根・人間の安全保障無償資金協力」を通じて実施された。
FEDUsは、マラバル公立第4小学校やバンジャルサリ村内における運営管理組織の設立支援として、運用・管理・維持に関する研修や支援を行い、電力供給の自立的運用を定着させる。
マラバル公立第4小学校
標高約1,500メートルのバンジャルサリ村は、既に、電力を使用できるようになっていたが、直径2~4キロメートルほどの茶畑の中にある同小学校は、32年間、無電化状態で取り残されていた。
「パワーサプライコンテナ」で、同小学校の電源を確保でき、照明器具の点灯やパソコン、テレビなどを活用した授業が可能となった。同小学校では、水道の供給にも問題があったので、「草の根・人間の安全保障無償資金協力」プロジェクトの中で、同時に貯水槽とポンプを設置した。
パワーサプライコンテナ
「パワーサプライコンテナ」は、12枚のパナソニック製太陽光パネル(約3kW)や、24台の蓄電池(17.2kWh)を搭載した独立電源パッケージだ。
安定した品質性能を有し、組み立てや増設や移設が容易であり、太陽電池モジュールやエネルギーマネジメントシステムにパナソニックの実績あるテクノロジーが採用されている。
インドネシア現地法人の会社で製造および品質管理を行い、同装置の評価技術のノウハウをインドネシアへ技術移転する。無電化状態が続く、インドネシア島嶼部での普及拡大を目指す。
(画像はニュースリースより)

パナソニック株式会社・ニュースリリース
http://news.panasonic.com/jp/topics/2015/44067.html