日本では大きな可能性も
近年、自然エネルギーを利用した発電方法の1つとして地熱発電が注目されています。
その仕組みは、地熱により発生した水蒸気で発電機に連結された蒸気タービンを回し、それによって発電を行うというものです。また、地下の温度や圧力が低く通常の方法では発電が不可能な場合であっても、加熱源を用意することでそれに対処するバイナリー発電という手法もあります。
地熱発電の場合そのメリットとして、天候や季節などに左右されず、安定した発電量が得られるほか、建設コストは高くなるものの、稼動後の発電コストは他の自然エネルギーと比べると高い費用対効果があるとされています。
さらに、日本のような火山の多い国では大きな可能性があるとも言える発電方法です。
周辺環境に影響が出るケースも
その一方で、地熱発電のデメリットとしては、特に日本の場合、火山地域には国立・国定公園や温泉があることから発電所建設により景観が損なわれるなどの問題が起こったり、自然公園法により建設対象から外れるケースが多いことがあげられます。
最近は規制が緩和傾向にあるものの、海外では温泉に影響が出たケースもあることから、こういった環境保全との兼ね合いが今後の課題と言えます。