横浜ゴムと東京工業大学、バイオマスからブタジエンゴムを合成する新技術開発
横浜ゴムは、7月29日、東京工業大学との共同研究により、バイオマスの組成物であるセルロース由来の糖から、直接ブタジエンを合成する触媒の開発に成功したと発表した。
現在、自動車タイヤ製造などに使用されるブタジエンゴムの原料である、ブタジエンは石油精製の副産物として工業的に生産されている。バイオマスから製造できれば、今後石油への依存度が低減でき、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素削減に貢献できる。
バイオマスを原料としたブタジエンゴム合成
ブタジエンゴムは、タイヤやゴムホース、ゴルフボール、スーパーボールなどに使用され、ゴムの中でも天然ゴム、スチレン・ブタジエンゴムに次いで使用量が多く、バイオマスから合成できるなら、化石燃料の使用削減への大きな効果が期待できる。
横浜ゴムと東京工業大学によるバイオマスから合成ゴムを作りだす共同研究は2012年から進められており、その中で、東京工業大学大学院総合理工学研究科の馬場俊秀教授は、工業的に適した固体触媒を使って効率良くブタジエンを合成することに成功した。
今後、研究を進め、2020年代前半には実用化する計画となる。
(画像はニュースリリースより)

横浜ゴム、東京工業大学バイオマスを原料とした合成ゴム(ブタジエンゴム)の新技術開発
http://www.yrc.co.jp/release/?id=2479&lang=ja