災害時の電力供給など地域に貢献
兵庫県の宝塚市では、市が所有する大原野字宮脇の約687平方メートルの土地に、市民発電所として、太陽光発電所を設置する事業者を公募している。
事業期間は21年以内で、事業者は、設置工事を2016年3月31日までに竣工する計画とすること。発電設備の設計、施工、各種手続き等に係わる費用は選定事業者が負担するが、市有地の使用料については原則無償とする。
また、上限250万円で総事業費の10%以内の金額については、市から助成金が給付される。
発電所設備の特色として、停電などの災害時には、本設備で発電した電気を市が無償で使用することができるように、非常用コンセントを設けることが要件となっている。さらに、選定事業者は、地域貢献に関する提案を行うことも求められている。
公共施設や市有地を有効活用
宝塚市では、平成26年度に「宝塚市再生可能エネルギーの利用の推進に関する基本条例」(以下、省エネ条例)を制定、また「宝塚エネルギー2050ビジョン」が策定され、公共施設や市有地を活用した再生可能エネルギー事業の事業化についての検討を重ねてきた。
さらに、「宝塚市市民発電所設置モデル事業」として、市内の再生可能エネルギー利用の積極的推進や災害時における市民の安全確保の機能強化、市内経済の活性化も実施している。
これらの政策をふまえ、今回の公募事業では、市有地を活用した官民協働事業として、地域の条件に配慮し、周辺住民との十分な合意形成が図られるとともに、地域におけるエネルギーの自立性、安全性に資することなどにより、多くの市民の賛同や支援を得ることができる発電所を設置するものである。
(画像はプレスリリースより)

宝塚市
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