藤崎電機がドイツ企業と共同開発
山口県では、2013年3月に「山口県バイオマス活用推進計画」が策定され、温暖・多雨な気候条件によりバイオマスが豊富に存在することから、再生可能エネルギー源として活用する取り組みが推進されている。
この計画で対象とされているバイオマスには、家畜排せつ物などの廃棄物系バイオマスの他、農作物の食用としない部分や林地残材などの未利用バイオマスなどがあるが、山口県のバイオマスの特色となっているのが、全国第4位の面積を誇る竹林からの竹材。
この竹材を燃料として専焼するバイオマス発電所が、世界初の試みとして同県に建設されることとなった。
徳島県阿南市に本社を置く藤崎電機株式会社は、ドイツのランビォンエナジーソリューションズ社と共同で、竹専焼バイオマス発電所の開発に成功、山口県山陽小野田市の企業団地内に、「山陽小野田バンブーバイオマス発電所(仮称)」を建設して、事業を展開することを発表した。
投資額は約23億7000万円、2016年1月に着工し、2017年1月の操業開始を予定している。出力規模は約2メガワットで、年間発電量は、一般家庭約4860世帯分の年間電力消費量に相当する約1万5800メガワットアワー。
繁茂竹林問題も解決へ
この事業では、カーボンニュートラルなエネルギーとして注目されているバイオマス発電所を建設することにより、地球温暖化を防止するだけでなく、日本各地で起こっている繁茂竹林の問題を解消する一助となる。
新規雇用や経済の活性化などの効果も期待され、地方創生への寄与にもつながると考えられている。
(画像は山口県HPより)

山口県
http://www.pref.yamaguchi.lg.jp藤崎電機株式会社
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