災害発生時の電力確保
神奈川県の南足柄市では、近い将来に発生する可能性を指摘されている東海地震等に備えるため、指定避難所となっている南足柄小学校において、災害発生時に伴う停電の際に必要最小限の電力と確保することを目的として、太陽光発電設備と蓄電池設備を導入するにあたり、事業者の公募を開始した。
事業内容は、太陽光発電設備および蓄電池設備に係る設計、工事監理および施工で、プロポーザル方式で事業者を決定する。本事業の財源は、国から交付された補助金を基にした「神奈川県再生可能エネルギー等導入推進基金」を充て、予算上限金額は2100万円。
発電設備は校舎屋上に設置
プロポーザル方式へ参加するには、競争入札参加資格者であることや、有効な経営事項審査結果通知を受けていること、発注工種に係る建設業法に定められた技術者を配置できること、など詳細な資格要件がある。
太陽光発電設備の設置場所は、南足柄小学校校舎の屋上が予定されており、蓄電池施設は、屋内体育館内に設置の予定。設置場所が学校であることから、作業時間や安全対策を十分考慮した施工計画が求められている。
かながわスマートエネルギー構想の一環
神奈川県では、「かながわスマートエネルギー構想」を掲げ、「創エネ」「省エネ」「蓄エネ」をキーワードとして、将来にわたり、安全・安心なエネルギーを安定的に確保することを目指して、さまざまな取り組みを行っている。
2020年度までに県内の電力消費量の20%を再生可能エネルギーで供給することを目指す。
南足柄市でも、このスマートエネルギー構想を推進しており、「創エネ」に係わる取り組みとして、今回の太陽光発電施設および蓄電池設備の導入が計画されたものだ。

南足柄市
http://www.city.minamiashigara.kanagawa.jpかながわスマートエネルギー構想
http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/377646.pdf