水道のエネルギーを利用した発電システム
新たな電力確保を目指しているダイキン工業株式会社は、マイクロ水力発電の本格実証運転を開始した。これは環境省の「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」に採択されたシステムで、上水道の水流を利用して発電を行う。
コンパクト化がカギ
小水力発電は、年間発電量の多さから注目を集めているが、発電規模に対するシステムのコストが高いことや、設置場所の狭さがネックとなっていた。
同社はこの課題に対して、水車からコントローラーまでをパッケージ化したコンパクトな発電システムを開発した。これによって、従来の設置面積に対して半分の面積で導入が可能になり、コスト削減も実現した。今回の実証実験は、75kWと22kWの発電システムで行われる。
マイクロ水力発電システムの特徴
この発電システムの特徴としては、従来の水力発電では別々に設置されていた、発電機とコントローラーの一体化を実現した。そのため、水車を含めた発電システム全てを配管上に設置することが可能になり、設置面積を大幅に減らすことができた。
また、同社の空調・油圧機器事業のノウハウを応用して開発された水車や発電機などにより、高い発電能力を実現した。さらに、既存部品の流用や部品点数を減らすことによる製作コストを削減し、インターネットを使った維持管理支援により、メンテナンスコストも削減することに成功した。
(画像はニュースリリースより)

ダイキン工業株式会社 ニュースリリース
http://www.daikin.co.jp/