最大面積の3号系列が完工
新潟県東部産業団地内に建設されている大規模太陽光発電所「新潟東部太陽光発電所」の最終設置部分である3号系列が完工し、7月1日から営業運転を開始したことをうけ、7月7日に竣工式が開催された。
今般運転を開始した3号系列は、経済性の高い設備構成を目標として、太陽電池パネルはすべて真南向き、電池アレイの南北間隔を短くして設置容量を増やしている。さらに、架台はパネルからの落雪を考慮して十分な高さを確保していることも特徴だ。
面積は約45ヘクタール、最大出力15メガワット、年間売電電力量は、一般家庭約6000世帯分の約2030万キロワットアワー、年間売電収入は約8億1200万円を想定している。
1号系列は可変式架台
新潟県では、低炭素社会の実現に有効な再生可能エネルギー源の確保や、今後成長が見込まれる新エネルギー関連産業の育成に向けての取り組み「新潟版グリーンニューディール政策」の一環として、大規模太陽光発電所の建設を進めてきた。
その一つである新潟東部太陽光発電所では、既に1号系列が平成23年に、2号系列が平成24年に営業運転を開始している。
1号系列の特徴は、本体設備の架台は、雪が多い新潟の地域条件をふまえ、降雪時期の落雪と、春から秋にかけての日射量が多い時期の発電量の向上を目指し、冬季40度・夏季20度と、傾斜角を二段階に変更できる可変式架台を採用していることだ。
また、日本海側内陸部の積雪とパネルからの落雪を考慮して、架台の高さを1.8メートルとし、また本体とは別に自動追尾式設備も設置した。最大出力は1メガワット、年間発電電力量は992メガワットアワー。
2号系列は高い発電量を実現
2号系列では、太陽電池モジュールの容量を25%増やし、1.25メガワットのモジュールを設置することにより、最大出力は1メガワットながら、年間1125メガワットアワーの発電を見込んでいる。
また、部品数が少なく組み立て作業のしやすい架台を採用し、架台の基礎には、コンクリートを流し込むというセメントミルク工法を採用し、費用削減と工期短縮を実現した。
パネルの傾斜角は30度の固定式、架台の高さは1.8メートルとなっている。
(画像は新潟県企業局施設情報より)

新潟県
http://www.pref.niigata.lg.jp新潟県企業局:新潟東部太陽光発電所
http://www.pref.niigata.lg.jp/kigyosomu/1311022827576.html