新製品をラインアップに追加
株式会社日立製作所は中規模の太陽光発電に対応するパワーコンディショナ「HIVERTER-NP203i」に300kWモデルを追加し、7月1日から販売する。この製品は、回路構成を工夫することで日照量の少ない場面でも出力電力を確保できるようになっている。
中規模用の普及に合わせた取り組み
ここ数年の自然エネルギー利用意識の高まりから急激に市場拡大している太陽光発電システムだが、今回の製品は大規模太陽光発電(メガソーラー)向けではなく、中規模の太陽光発電向けの製品である。
これには、商業施設・学校・工場の屋根などへの設置が普及していることが背景にあり、今回の製品はこれら中規模発電の需要増に対応する形でのラインアップ強化といえる。
独自の制御で高い出力を維持
この製品の特徴として、日照量が少ない朝夕や曇天でもインバータを作動させることができる独立したチョッパ回路を2つ採用することで出力電力を確保している。
また、同社が独自に開発したMPPT(最大電力点追従制御)によって電力ロスのない制御を実現し、高効率な太陽光発電システムの実現に貢献している。
主な特徴
【1】2つのチョッパ回路の独立したMPPT制御の採用により、日照量が少ない場合でもより多くの電力の出力が可能(MPPT運転電圧範囲: DC230V~600V)
【2】電力変換最高効率97.5%を実現
【3】パワーコンディショナ、集電ラック、高圧盤、専用変圧器の全てを一体にした屋外用パッケージシステムでの提供を可能にすることで、施工性の向上を実現
【4】20年間の保守サービス(定期点検、障害復旧)を提供
(ニュースリリースより)
(画像はニュースリリースより)

日立 ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/