名古屋空港からようやくハワイに向けて飛び立つ
太陽光エネルギーで発電する電力だけで飛行するスイスの電動飛行機ソーラー・インパルス2が29日未明、世界一周の次の目的地であるハワイに向けて愛知県営名古屋空港を離陸した。
ソーラー・インパルス2は2015年3月10日にオマーンを出発し、10カ所ほどを中継しながら世界を一周する計画だった。しかし6月1日に天候不良のため名古屋空港に着陸し出発できる日まで待機していた。それからも再出発できる機会をうかがっていたが、天候が回復せず出発は何度も延期。
最近では24日に離陸予定でいたが結局天候が回復せず断念していた。そして約一ヶ月近く経た29日にようやく出発に至った経緯がある。
最悪の場合は太平洋上に不時着の可能性も
ソーラー・インパルス2は、日中太陽光で発電した電気を蓄電池に貯めその電力を使って夜間に飛行する。
向かうハワイまでの道のりは、最も難しい約120時間の飛行が待ち構えるが、天気が良好で日中に十分な電力を発生できれば問題が無いが、天候が悪く蓄電量が少なければ4基のモーターを駆動することが出来ず、最悪の場合は太平洋に不時着する危険が待ち構えている。
但し名古屋からハワイへの最長のフライトを無事乗り切ることに成功すれば、世界一周に大きく前進することになるだろう。
(画像はswissinfo.chより)

swissinfo.ch
http://www.swissinfo.ch/jpnソーラー・インパルス
http://info.solarimpulse.com/pdf/japanese.pdf