東北復興次世代エネルギー研究開発の一環
15日東北大学大学院工学研究科の冨重圭一教授、中川善直准教授、筑波大学生命環境系の渡辺秀夫研究員らの研究グループは、藻類から産生される炭化水素スクアレンをガソリンなどの燃料に変換する新たな手法を開発したと発表した。
開発した新手法
藻類が産生するスクアレンを水素化させるとスクアランを得られ、それを水素化分解することで小さな燃料用炭化水素を取得する。既存の燃料とは異なり、毒性の芳香族成分は含まれず触媒安定性に優れている。
将来の石油枯渇に向けて
バイオ燃料の開発は、危惧されている石油枯渇と環境問題の重要課題である二酸化炭素排出削減から各所で活発に推進されている。その中で、藻類はオイルの生産が他の生物に比べ高くて、藻類を利用したオイル生産に期待が高まっている。
今後への期待
下水からスクアレンを生産されても使い道があまりなかったが、今回の研究でガソリンやジェット燃料に変換できる改質法の開発が行われた。開発された手法は、スクアレンの生産を行う上で使いやすさを拡張して、実用化に繫がるよう今後の研究にも期待するものだ。
(画像は東北大学HPより)

東北大学工業研究科・工学部のニュースリリース
http://www.eng.tohoku.ac.jp/news/detail-,-id,443.html