山間部の落差を利用
福島県の下郷町に建設中であった小水力発電の「花の郷発電所」が完工し、6月18日より商業運転を開始したことを受け、19日に竣工式が開催された。
竣工式には、三峰川電力の福田知史社長や下郷町の星学町長ら約40人が出席し、発電所の完成を祝った。
花の郷発電所は、下郷町中山地区を流れる準用河川大沢川の水を使い、山間部の落差を利用して発電する。出力は175キロワット、年間発電量は約100万キロワット時で、一般家庭約300世帯分の年間消費電力に相当する。
発電した電力は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度を活用し、東北電力に売電される。
三峰川電力は下郷町のまちづくりに貢献
花の郷発電所の建設を請け負ったのは、大手商社丸紅の100%子会社である三峰川電力。同社は、下郷町と「下郷町における再生可能エネルギー開発に関する基本協定書」を締結している。
小水力発電事業は、大規模なダム建設と比較して自然豊かな日本風土への環境負荷が低く、大きな可能性を持つ電源の一つとして注目されていることをふまえ、今後も下郷町内の複数地点において小水力発電所開発を進めていく予定。
さらに、小水力発電以外にも、町内に潜在する資源を利用し事業化を進めていくことで、下郷町が目指す「自然エネルギーを活用する未来のまちづくり」に協力し、貢献していく意向を示している。
(画像はプレスリリースより)

丸紅 ニュース
http://www.marubeni.co.jp/news/2015/release/20150619.pdf