事業所向け水素供給システム「H2One」の営業活動を強化
2017年7月13日、株式会社東芝は、府中事業所内に「水素エネルギー利活用センター」(以下、同センター)を開所したと発表した。
同センターは、再生可能エネルギー由来の水素を燃料電池車に供給する事業所向けの地産地消型水素供給システム「H2One」として設計されている。今後、事業所向け「H2One」を工場、物流拠点や空港等へ納入することを目的に、営業活動の拠点として活用する。
なお、「H2One」は、CO2フリーの自立型水素エネルギー供給システムで、同社独自のマネジメントシステム「H2EMS」により、電力を安定的に供給できる。
また、事業所向けでは、車両用の「水素需要予測アルゴリズム」を搭載しており、燃料電池車の水素需要を予測して水素の製造・圧縮量を最適に管理し、水素貯蔵量の低減化などに貢献する。
水素エネルギー利活用センターの概要
同センターは、主な設備が太陽光発電システム、水素製造装置、蓄圧機やFCディスペンサーなどで、太陽光により発電した電力から水素を製造し、圧縮・蓄圧して、燃料電池フォークリフトに充填する施設だ。
燃料電池フォークリフトは、CO2フリーで、水素の充填時間も3分程度で利便性が高いため、工場、物流拠点や空港などでの普及が期待されている。
なお、同センターは建築面積が約1,000平方メートルで、東京都の「事業所向け再生可能エネルギー由来水素活用設備導入促進事業」の採択を受けて2016年11月に着工し、2017年6月に竣工した。
(画像はプレスリリースより)

東芝 プレスリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2017_07/pr_j1301.htm