住友商事がカナダの木質ペレット製造会社に資本参画
住友商事株式会社は7月21日、カナダが本社の木質ペレット製造会社「パシフィック バイオエナジー コーポレーション(PBEC)」の株式を47.6パーセント取得し、カナダでの木質ペレット製造事業に参入したと発表した。
カナダは、国際的な森林認証制度を取得し、適切に管理された持続可能な森林の面積で世界最大を誇り、世界でも有数の良質な木質ペレットの供給地となっていて、その中でもPBECは、カナダ第2位の生産能力があり、同州内に3か所の工場を保有、年間550千トンを超える木質ペレットを取り扱っている。
このところ、木質ペレットの需要は、EU加盟国のほか日本などのアジア各国でもバイオマス発電用途が増加しており、今後は需要がさらに拡大する見込みという。
木質ペレットは発電効率向上の手段の一つとして注目
とりわけ日本では、政府が2015年に策定した2030年度の電源構成(エネルギーミックス)の実現に向けた、発電効率向上の手段の一つとして注目されている。この電源構成のうち、再生可能エネルギーは22~24%、バイオマス発電は4%とされている。
同社は、PBECへの資本参画を通じて木質ペレットの長期・安定的な供給体制を構築、再生可能エネルギーの普及促進に貢献していくとしている。
なお木質ペレットは、森林の育成過程で生じる間伐材や製材工場などで発生する木屑などの乾燥木材を細粉し、直径6~8mm、長さ5~40mmの円筒形に圧縮成形したバイオマス燃料で、環境への影響が少なく、効率性の高い発熱量を得られることから注目を集めている。
(画像はプレスリリースより)

住友商事株式会社 プレスリリース
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