水素燃料システムの量産に着手 シンビオFCell
ヨーロッパにおける燃料電池システムのリーダー企業であるフランスのシンビオFCellは、現在までに50台以上の自動車に同システムを供給してきた。今回、市場需要の高まりに応えるため、同社はフランスのタイヤメーカーであるミシュランの専門技術と支援をもとに、水素燃料電池システムを量産していくことになった。
今回、シンビオFCellレンジエクステンダーを搭載したカングーZE-H2の新車 21台がグルノーブルで本格的に運行を開始したことで、ヨーロッパ水素ロードマップの策定を狙ったHyWayプロジェクトは新たな段階へと進んだ。
ヨーロッパでの水素自動車普及へ
今回の運行開始は、リヨンで先行開始して成功を収めている車両群に続くもの。フランス環境・エネルギー管理庁などから資金援助を受け、水素ステーションを複数同時に導入できるよう、独自の革新的モデルを確立する。
欧州ではこのプロジェクトを規範とする取り組みを容易に実施することができ、既にフランスでは30近くの都市へと拡大している。
今後の方針
2015年から導入が始まり、大手運行会社の一部がそれぞれの導入規模を数百台へ拡大する計画である。新規導入は、H2モビリティー・フランスのクラスターモデルに従って、商用車の同時導入が基本となる。
これらの車両には2016年から、ミシュランが開発した最新の燃料電池スタックを搭載し、システムを強化して機能を拡張する。2016年前半からヨーロッパレベルでの導入を支えるため、700バールのバージョンのレンジエクステンダーを提供していく。
(画像は自社 HPより)

シンビオFCell HP
http://www.symbiofcell.com/en/