太陽光発電施設設置のための森林測量に役立つ
ドローン事業を手がけるテラドローン株式会社は、Riegl社製レーザー搭載の固定翼無人機の開発を開始したことを発表した。12月より実証実験を進め、2017年4月に実用を開始する予定。
これにより、従来の写真測量では地表データの取得が困難であった森林域や、人が立ち入っての基準点設置が困難であった急斜面地や災害現場の測量が可能となり、太陽光発電施設設置のニーズが多い森林測量や、復興のための災害現場測量における、大幅なコストカットが実現することが期待される。
長時間飛行可能で幅広いニーズに対応
今回の開発には、国内で初となる2点の特徴がある。
1つ目は、Riegl社とVelodyne社双方のレーザーに対応していること。2社のレーザーを使い分けることによって、比較的安価にレーザー計測を実施したい場合と、より高精度かつ広範囲に及ぶ計測を実施したい場合という、より幅広いニーズに対応することが可能となる。
2つ目は、機体に自動運行の固定翼無人機を採用したことより、約2時間の長時間飛行を実現したことである。
これにより、従来のマルチコプター型ドローンでは2キロであったペイロードが10キロに上がり、高精度かつ上空200メートルからのレーザー測量が可能になる。飛行時間としては、レーザーを搭載した状態で約2時間となり、10分から20分であったマルチコプターと比べ、より広範囲での測量が実現する。
(画像はテラドローンより)

テラドローン株式会社
http://www.terra-drone.co.jp/