自立型水素エネルギー供給システム「H2One(TM)」を受注
株式会社東芝は12月19日、東北電力株式会社から自立型水素エネルギー供給システム「H2One(TM)」を受注した、と発表した。
東芝は、H2Oneを2017年3月に納入する予定。
再生可能エネルギー電力供給の不安定性を水素で解消
再生可能エネルギーは、太陽や風などの気象条件による出力変動が大きいため、安定的な電力を供給するための対策が必要である。そのため、水素を活用した電力貯蔵方法が提案されている。
東北電力は、再生可能エネルギーによる電力供給の不安定性を、水素で調整する研究に使用するため、H2Oneを仙台市内の研究開発センター内に設置する。
H2Oneは、再生可能エネルギーを用いて、水素をつくり、水素をため、その水素を燃料電池でつかう、までをワンストップで行う新しいエネルギー供給システム。
システム構成は、太陽光発電設備、水電解水素製造装置、水素貯蔵タンク、純水素燃料電池ユニット、蓄電池、エネルギーマネジメントシステム(EMS)などからなる。
太陽光発電電力の出力変動分や余剰電力を用いて、電解装置により水から水素を製造し、水素吸蔵合金を収納したタンクに貯蔵する。
タンク内の水素は、純水素燃料電池ユニットへ送られ、コンバーターにより交流電源や熱交換器により温水に変換される。
再生可能エネルギーによる出力変動の調整・制御をEMSにより行い、安定的な電力を供給する。
(画像はプレスリリースより)

株式会社東芝のニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2016_12/pr_j1902.htm