地域の特性に応じた適切な導入推進へ
環境省は、2017年2月に、廃棄物系バイオマスのバイオガス化システムに係る一層の普及啓発を図るための説明会を開催することを発表した。
これは、市町村の担当者等を対象にして、環境省の取り組みや市町村等による事例紹介に加え、廃棄物系バイオマスの利活用を推進するために作成した導入マニュアル等についても紹介するもの。
開催日は、2017年2月7日火曜日で、東京都千代田区の日本大学理工学部駿河台校舎で行われる。定員は130名で、参加費は無料、参加申し込みは、廃棄物資源循環学会のホームページから可能だ。
環境省では、循環型社会の形成や、温室効果ガスの排出削減による地球温暖化防止の観点から、廃棄物系バイオマスの利活用を推進することに重点を置いている。このため、地域の特性に応じた廃棄物系バイオマスの適切な再生利用等を推進しており、この説明会も、こうした取り組みの一環である。
マニュアルや導入事例を紹介
プログラムは、環境省の瀬川恵子氏による「環境省における廃棄物系バイオマスの利活用状況と推進方策について」、次に、日本環境衛生センターの伊藤啓治氏による「廃棄物系バイオマス利活用導入マニュアルの要点整理」と、株式会社東和テクノロジーの友田啓二郎氏による「メタンガス化施設整備マニュアル改訂案について」となっている。
その後、南但地域や長岡市、京都市、町田市、宮津与謝環境組合の導入事例が紹介される。さらには、今後の展望として、東北大学の多田千佳氏による「観光客参加型食べ残しメタン発酵温泉エネツーリズムの構築」と、京都高度技術研究所の中村一夫氏による「廃棄物系バイオマス利活用の現状と今後の展開に向けた課題」の講演が行われ、最後には、パネルディスカッションを実施する予定。
(画像は環境省より)

環境省
http://www.env.go.jp/press/103353.html一般社団法人廃棄物資源循環学会
http://jsmcwm.or.jp/?page_id=10789