定置・住宅用向け蓄電池をターゲットに
積水化学工業株式会社は2016年12月12日、大容量フィルム型リチウムイオン電池事業を開始すると発表した。最初は、定置・住宅向け蓄電池をターゲットに拡販を図っていきたいとしている。
同社は、2017年3月3日で創立70周年となることから、大容量フィルム型リチウムイオン電池を創立70周年記念商品として販売していくという。
2020年以降には車載向け蓄電池参入を目指す
同社は、高性能ゲルタイプ電解質を使用し、高容量ケイ素系負極材料とゲルタイプ電解質を用いた塗工プロセス技術開発や電極塗工型絶縁材料とそのプロセス技術開発を行ってきた。
その技術によって同社の大容量フィルム型リチウムイオン電池は、高容量で安全性が高く、15年以上の長寿命という特徴を備えている。
このフィルム型リチウムイオン電池は、セキスイハイムから2017年1月2日に販売される「スマートパワーステーション 100%Edition」の住宅用蓄電システムに搭載されることになっている。
同社は、大容量フィルム型リチウムイオン電池事業を次代の成長戦略事業として、定置・住宅向け蓄電池の他に2020年以降には、車載向け蓄電池参入を目指して車載向け製品の開発にも力を入れていきたいとしている。
(画像はプレスリリースより)

積水化学工業株式会社 プレスリリース
http://www.sekisui.co.jp/news/2016/1296962_26476.html