地熱資源開発調査事業費助成金交付事業に26事業を採択
独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は12月9日、平成28年度「地熱資源開発調査事業費助成金交付事業」について、26件の事業を採択したと発表した。
採択事業は、平成28年3月3日から平成28年11月30日まで公募を行っていた中から、厳正な審査を行った上で選定したとし、26件中、新規案件は10件、継続案件は16件となっている。
この助成金交付事業は、地熱資源量の把握や地下構造を明らかにするための調査事業に助成することで、地下資源特有の開発リスクの軽減を図ることで、国としての地熱資源開発取り組みを促進するものという。
そして、地元の地熱関係法人等と地熱資源開発事業者等が地表調査等事業または坑井掘削等事業の実施に必要な経費のうち、JOGMECが認める経費について助成金を交付することとしている。
地熱発電はベースロード電源に位置づけ
なお採択案件のうち、地元の地熱関係法人等は7件、地熱資源開発事業者等は19件が採択されている。
日本のエネルギーを安定的に確保し、適切なエネルギー需給構造の構築を図るため、再生可能エネルギーの導入拡大が課題となっている。
その中で地熱発電は、季節や天候の影響を受けず年間を通じて安定的に発電できるベースロード電源として位置づけられ、さらに地域活性化に役立つ事業としても大きな期待が寄せられていることが、この事業を行う背景とのこと。
(画像はプレスリリースより)

JOGMEC プレスリリース
http://www.jogmec.go.jp/news/release/